🌱その中でも雑草の発生消長を見てみると...
■体系防除イメージ図/中干しまでの期間しっかり雑草を抑える体系防草をしましょう
※イラストの大きさは実際の雑草の枯殺葉齢を示すものではありません。
※1 ドローン、無人航空機、ラジコンボートは1キロ、豆つぶのみ
※2 投げ込みはジャンボのみ
おなじみソルネットがパワーアップ!ホタルイ、コナギも2週間抑えます
※イラストの大きさは実際の雑草の枯殺葉齢を示すものではありません。
近年新しい除草成分や省力化を図る製剤技術の開発が進み、水田の除草管理にかける時間や労力は削減されてきました。そこで忘れてしまいがちな、除草剤を上手に使うための基本を今一度振り返ってみましょう。
湛水処理をする除草剤は散布前に水をためることが重要です。水が無いと除草剤処理層が形成されません。水尻をとめるのは当然ですが、丁寧な代かきで下への浸透を防ぎ、畦畔の穴を防いで横への流出が無いように注意してください。
ここでは、見逃しがちな水管理についてご説明します。水管理一つで、除草剤の効果が発揮できないことがあるので、注意しましょう。
散布した除草剤はいったん水に溶け、徐々に土壌表面に吸着し薄い除草剤処理層を形成します。この土壌処理層の形成に要する期間は、水の流れを完全に止めてしまうことが必要になります。除草剤を処理した直後に水が外へ流れ出てしまうと、水に溶けた除草剤成分も一緒に外に出てしまうためです。
よくある間違いが、除草剤をまいた後、水深を維持するために水の掛け流しをしてしまうことです。これも結局、外に流れ出る水と一緒に除草剤成分が流れてしまうので、除草剤が効きません。むしろ一旦除草剤をまいた後は、たとえ水が無くなってしまっても1週間程度は水を新たに入れない方が、水の掛け流しよりよほど除草剤が良く効くことが分かっています。
近年省力化のために普及が進んだ、ジャンボ剤や豆つぶ剤、ドローンで撒けるエアー剤は粒剤やフロアブル剤を撒く場合よりも深い5㎝以上の水深が必要です。
※下記【イメージ図】をご参考ください。また、おすすめのコラム記事もございますので、あわせてご確認ください。
■おすすめコラム記事はこちら
草密度が高い場合、本田除草のみに頼らずダイズやムギなどの輪作の実施や、
秋冬期刈取後や春期耕起前除草などの除草の実施など総合的な雑草管理(IWM)も検討してみてください。
■ジャンダルム1キロ粒剤 使用上の注意事項(抜粋)
本剤を田植同時散布機で施用する場合は次の注意事項を守ってください。
①以下の状態で本剤を施用すると、効果不足や薬害のおそれがあるので、田植同時散布機で施用しないでください。
・代かきが不十分で田面が均平でない状態
・田面が露出するような湛水状態、または田面水が多い湛水状態
・本剤を施用後に、速やかに入水ができないような場合
・根が露出するような浅植えの状態
・苗の植穴の土の戻りが悪い水田
②田面水が通常の湛水状態(水深5cm程度)に達した時に必ず水を止め、田面水があふれ出ないように注意し、施用後7日間は落水、かけ流しはしないでください。
③本剤を施用した後の補植は、薬害のおそれがあり、また処理層破壊により効果不足となるおそれがあるので、しないでください。
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